幽体離脱のメカニズム
幽体離脱のメカニズムは、魔術では次のように説明されます。人間は幽体の中にエーテル体というものをもっていて、それは肉体と重なって存在しており、エーテル体は液体的な身体だというんです。それで生命としての命の実体はそちらにあって、肉体はそれに付き従って動いているというんですね。また肉体とエーテル体は相互に接続されていて相互に影響を与え合うとされています。幽体離脱はエーテル体の一部をモチをちぎるように分離して肉体から引き離し、肉体の制約を超えて別次元で活動できるのだと説明します。 ですがこういう説は今から百年くらい前に作られたものだし、当時はこういう神秘主義がもてはやされていた時代でもあるのですが、現代においてこの理屈が通じるかどうかというとちょっと無理でしょうね。百年前の魔術師たちは、こういうメカニズムを透視能力によって観察していたらしいのですが、やっぱり説得力において業界人にしか通じないわけで無理があると思うんです。 ただ私の経験上では次のように言えます。外的観測結果はともかくとして、内的にはそのように強く感じられるのは事実だということです。透視能力が無かったとしても、自らの経験を内的に観察して、幽体離脱メカニズムのモデルをうち立てるとしたら、やはり液体的な不可視の身体の存在を考える事になると思います。というのは幽体離脱の前に身体が液体になったように波打つし、離脱中も肉体と幽体の側、両方の身体を感じたり、二つの身体の間にはゴム紐でつながっていてひっぱりあっている感覚などがはっきりとあるからです。 外的に認められなくても内的には確かに認められる事はあります。たとえば睡眠中に見る普通の夢。外的に脳波の変化くらいは認められても、夢そのものは認める事ができません。「人が睡眠中に夢を見る事がある」ということを否定する人はいないと思います。そんなわけで内的な経験であっても、客観的説得力を持つ事は十分にありえます。 |
|